沖縄離島の久高島旅行| 沖縄ツーリストは格安ツアー・プランをご案内します!

自然を尊び、祖先を敬う。日本の原郷、久高島。

本島南端にある知念岬から東の沖合およそ5kmの海上に浮かぶ久高島は、
かつて、琉球の国土創世の女神であるアマミキヨが天空から舞い降り、
15世紀頃に国づくりを最初に始めたという沖縄発祥伝説がある島だ。
王権が発祥した本島中部の浦添城から冬至の日に東の空を見ると、
久高島の方角から神々しく日が昇ったということもあり、
太陽信仰が根強い琉球では、久高島を“神の島”と位置づけた。
さらに、5000年前のものと推測される貝塚が、
チミントゥマイと呼ばれる久高島の漁港で発見されたため
久高島こそが、“日本の原郷”という一説もあるほどだ。
本島の南城市安座真港からフェリーで約25分。
港に到着してすぐに合流した区長の内間文義さんの案内で、
まずは、アマミキヨが最初に降り立ったと言われる、
久高島最北東端のカベール岬を目指し、北へと向かった。

軽トラックは車幅ギリギリの畦道を北へ進んだ。
右手の防風林の向こう側は海岸、左手の陸地はしばらく畑が続いていた。
「久高島の土地制度は琉球王国時代から続く“総有制”。
土地は個人の所有するものという概念自体がない」と内間さん。
1989年に策定された久高島土地憲章に明記され、
この島の土地は、買うことも売ることもできない。
また、島民への畑の分配も明治初期までは地割制度が敷かれていて、
石で短冊状に分割されていた当時の名残りが今も垣間見える。
舗装されていない道に揺れ、島の3分の2にさしかかった辺りで、
背の高いクバの葉が生える一本道に入った。
「カベール岬までの道は、建物を一切建てられない。“神の道”だから」。
カベールとは“神屋原”と書き、竜宮神が鎮まる領域とされている。
琉球の始祖アマミキヨが降り立ったという言い伝えが残り、
クバの木をつたって神が島にやってくると信じられているため、
ここに自生している草木や花を持ち出すことは許されない。
岬からは、強い波がサンゴの岩場を叩いてしぶきを上げるのが見えた。

同じ林道を引き返し、東海岸沿いではなく中央を縦貫する道へ入った。
「この先にあるフボー御嶽は、男子禁制の聖域だから中には立ち入れない」。
終始穏やかな内間さんも、フボー御嶽の話になると目つきが変わる。
琉球開闢(かいびゃく)神話にも出てくる七大御嶽の一つであり、
島民にとっては最高の聖域と位置づけられる場所。
入り口には、大蛇のように張り巡る太い木々に草が絡むように茂り、
背中をぐっとつままれるような、不思議な緊張感に包まれた。
かつては女性であれば入るのを許されたようだが、
「10年ほど前に木を勝手に伐採した人がいたため、
今では神女以外入れない」と内間さんは険しい顔で経緯を説明してくれた。
島の最高神職者であるノロの不在と、
儀式の主役である30歳以上42歳未満の成女が不足していたことが重なり、
400年以上も続く12年に一度の秘祭イザイホーは、
1978年を最後に途絶してしまっているが、
一昔前までは、すべてフボー御嶽で行われていた。

現段階で最後と言われる1978年のイザイホーを受けたという
福治洋子さんという女性に話を聞いた。

島で育った一定年齢の女性にとってイザイホーは義務であるが、
「女が一人前になるための儀式だわね」と、気さくに答えてくれた。
「戦前まではイザイホーを受けられる資格はもっともっと厳しくてね、
島から一歩も島に出たことがなく、両親も夫も久高島生まれの女性だけ。
イザイホーの最中は、そりゃ無我夢中でね。恐さや不安もあったさ。
でも、祖母の守護力を引き受けるために4日間お祈りを繰り返してさ、
神女に認められたら、祈りの力で海の男たちを守るんだわさ」。
生まれながらにして、男は海人、女は神女になると決まっている島だ。
男が安心して海に出られるように女は祈りを捧げ、家を守り、畑を耕す。
5年前に70歳を迎え、フボー御嶽で神女の退任式を終えた彼女は、
畑仕事だけでなく、海ぶどうの採取やイラブー捕りにも精を出している。
かつて、“神からの使い”とも言われていたイラブーは、
祭祀における3つの中心的な家のみが捕ることを許されていた。
ノロ不在の現在では、福治さんを含む3人の女性が受け継いでいる。
漁の時期は、旧暦6月から大晦日までと決まっていて、
日が沈んでから深夜の干潮まで、彼女は台風の日を除いて毎晩行う。
「イラブーは光を当てると驚いてしまうから気をつけてね」。
神聖な漁に同行させてもらった。

徳仁港のすぐそばにある“イラブーガマ”と呼ばれる漁場へ行くと、
「イラブーは神からの贈り物だから、網を使わず手掴み。
あと、決して、大量には捕ってはいけない」と福治さん。
ちょうど同じ時間にイラブー捕りしていた古波蔵節子さんのもとへ行くと、
淡いブルーとグレーの縞模様で、見るからに筋肉隆々のイラブーが一匹。
この日捕れたのは、この一匹だったが、2人は「ありがたいさ」と口にし、
「漁の前には神棚にお茶をお供えして無事帰還を祈り、
家路に着いたら、海からの恵みに感謝の儀式をする」と教えてくれた。
イラブーを入れたカゴ車を引いて、2人は燻製小屋へと向かった。
島に自生するモンパの葉やアダンの実のみで7日間燻されたイラブーは、
臭みがなく、カツオ出汁が効いたような深みのある味わいと香りで、
滋養強壮の薬膳として王朝に珍重されていたという。
「燻製の火種となる草や実の配分、作業工程などは、
全部口伝えで教えてもらった」と福地さん。
久高島には、すべての場所や営みに理由やルールがあり、
親が子へ、そして、次の世代へと言葉と態度で丁寧に伝えてきた。
自然を尊び、先祖を敬い、暮らしを慈しむ。
それが本来、伝統を受け継ぐということの意味なのだろう。

DATA

  • 島の面積:1,38km²
  • 島の周囲:7.75km
  • 島民数:250人(145世帯)*
  • 島のアクセス:安座真港~徳仁港へ
    高速船で約15分・フェリーで約20分
    1日6便(奇数便は高速船・偶数便はフェリー)
     詳しくはこちら >>
  • 島の飲食店:3店*
  • 島の宿泊:5施設*
  • 島の商店:4店*
  • 島のレンタサイクル:4施設*
  • 島の資料館:1箇所*
    *2015年現在

その他、お問い合わせ先
一般社団法人 南城市観光協会 電話:098-948-4611

久高島では2016年02月現在、ハブの生息は確認されておりません。

食事処 とくじん

営業時間:11:30~22:00(L.O.21:00) 休み:不定休
住所:沖縄県南城市知念字久高249-1  電話:098-948-2889

食事処 けい

営業時間:9:00~夕方頃 休み:不定休
住所:沖縄県南城市知念字久高223  電話:098-948-1051

さばに

営業時間:10:00~17:00 休み:不定休
住所:沖縄県南城市知念久高39-1  電話:098-948-3893

久高船待合所(レンタサイクル)

住所:沖縄県南城市知念字久高231-4
電話:098-948-2842 定休日:不定休

内新商店

営業時間:6:00~20:30 定休日:不定休
住所:沖縄県南城市知念久高165
電話:098-948-1106

内新商店

営業時間:6:00~20:30 定休日:不定休
住所:沖縄県南城市知念久高165
電話:098-948-1106

すみれストア

営業時間:7:00~22:00 定休日:毎月第1土曜日
住所:沖縄県南城市知念久高
電話:098-948-3615

久高島宿泊交流館

住所:沖縄県南城市知念久高253
電話:098-835-8919

久高島郵便局(民宿はーにぃ)

住所:沖縄県南城市知念久高4
電話:098-948-2236

久高島民族資料館

住所:沖縄県南城市知念久高253
電話:098-835-8919

そのほかの魅力

とくじん

徳仁港の切符売り場から徒歩30秒の距離にある食事処。島のおばぁが直送した採れたての野菜やもずく、さらには、島の特産であるニガナやイラブーの料理も食べられる。海側の席からは透き通った海を一望できる。泡盛にイラブーを5年漬け込んだイラブー酒も芳醇でおいしい。

とくじん

営業時間:11:30~22:00(L.O.21:00)
休み:不定休
住所:沖縄県南城市知念久高249-1 電話:098-948-2889

久高島宿泊交流館

集落の北に位置する大型の宿泊施設。すべての客室にクーラーが設置され、アメニティも充実。一階には久高島民俗資料館があり、祭祀の歴史的な資料写真が展示されていて、イザイホーの4日間に渡る儀礼を細かく知ることができる。エントランスではガイドの受付も行っている。

久高島宿泊交流館

チェックイン:14:00
チェックアウト:11:00
住所:沖縄県南城市知念久高253 電話:098-835-8919

久高島簡易郵便局(民宿はーにぃ)

全国で唯一の“泊まれる郵便局”として知られる久高島簡易郵便局。窓を開けると防風林の奥に海が望めるというのも、島内にある民宿の中ではここだけ。南の集落の中心部にあり、歩いて30秒のところに商店があるため活気がある。フェリーが発着する徳仁港までも徒歩5分と好立地。

久高島簡易郵便局(民宿はーにぃ)

チェックイン:14:30
チェックアウト:10:30
住所: 沖縄県南城市知念久高4 電話:098-948-2236

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